素直になれないBestカップル
自転車を持って家の門を出た。



今日もあいつがいることを願ってやまない俺。



「お、おはよう。」


いた。


この落ち着くトーン。


弱々しさ。



藍は今日もいてくれた。



幼なじみの藍。


ガキの頃からいつも一緒だった。



本当に仲良かった。


「はよ。また学校でな。」



でも今の俺は冷たく接してる。



理由は小学生4年の頃。



その当時クラスが違った俺と藍。



一緒に帰ってたから藍が俺のクラスに迎えに来ることが多かった。



いつもみたいに迎えに来た藍と帰ろうとしたとき、クラスメートの男が俺達をおちょくった。



それに乗ってクラス中が冷やかしてきた。





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