ソフトキャンディ



――――


夏休みが終わり、また学校が始まった。





友達に会えるのは嬉しいけれど、授業はだるい




そんな毎日を過ごしていた。













「やばいよ~!!遅刻する~!!」


お昼ご飯をゆっくり食べ過ぎ、午後の移動教室に遅刻しそうになっていた。





未紗は先に行ってしまった。







ドンッ





「いったー…」



角で誰かとぶつかってしまった。




2人が持っていたものが散らばる。




「ごめんなさいっ!!」


しかも運悪く、ぶつかったのはギャルっぽいがらの悪そうな人






私は慌てて荷物を拾った。





"西川玲"



相手のプリントにそう書いてあった。





「西川さん…?」


顔を上げてよく見てみると、確かに西川さんだった。





「私のこと覚えてる!?中学同じだった森野恵美!!」


しばらくの沈黙の後、西川さんはにっこりと笑った。




「もちろん覚えてるわよ。」












この時から






もう私たちは離れていったんだね…―――




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