ソフトキャンディ
「康典見えた~?」
クラス発表の紙の前にはたくさんの人がいて、背の低い私は紙を見ることができない。
「あっ!!俺ら2人とも1組だぞ!!」
「ほんと!?やったあ♪」
無邪気に喜ぶ私
トントン
後ろから肩を叩かれた。
「あなたも1組なの?」
「うん♪あなたも?」
「そう♪私、樋口 未紗(ヒグチミサ)よろしくね♪」
「森野恵美だよ♪よろしくね♪未紗♪」
未紗とは波長が合って、しばらく話していた。
「恵美、俺先行ってんな。」
「わかった~!!」
康典、結局制服のこと何にも言ってくれなかったな…
そう思いながら教室の方に歩いていく康典を見つめていると、康典が振り返った。
そして…―――
「その制服似合ってるぞ!!」
私の顔は真っ赤
周りにいた人たちは私を見てる
あれほど恥ずかしかったことはなかったな…
でも嬉しかった…
隣で冷やかしてる未紗の声も聞いてなかったっけ…