カラカラライフリズム



一度罪を犯したからといって、永遠に消える事の無い罪でまた手を汚させるというのは、


どう考えても間違っている。



宇田川は、深い溜息を吐いた。


それを考えると、八つ当たりに隣にいる秘書や、


目の前にいる運転手でさえ憎らしくなってくる。



だが、自分がそれを口に出してしまったら、それこそ話にならなくなる。


スキャンダルは御免だ。



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