カラカラライフリズム



『注射器を構えるのは、パフォーマンスでいい。


お前が囚人の腕に刺そうとした瞬間に、煙幕を張る。


それで騒ぎになった時に、お前は逃げればいい。退路は俺達が作る。


ただ、それでも清掃班が取り押さえて来るかもしれな。


いけど、それは頑張って振り切れ』



大丈夫。ちゃんとやれば、失敗はしない。



晴喜は三つ編みの先端を上に持ち上げ、巻き付けるようにピンで留めた。



< 340 / 860 >

この作品をシェア

pagetop