カラカラライフリズム
 


樋口は、顔を押さえながら、晴喜の投げたスプレー缶を足で軽く蹴飛ばした。


「……悪かったな。だけど、投げるのはやめとけ。


当たるとマジで痛い」


缶は、晴喜の足元まで転がって来た。少し、凹んでいた。


晴喜はそれを拾いながら、


「はい」


樋口の注意を、素直に聞いてみせた。


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