カラカラライフリズム



重く軋むそのドアが開いた時、その場に立ち会った全員が、いよいよだと思った。



冷たい緊張が走る。


そんな中、台に固定された男は、執行室に入って来た晴喜を見て、静かに笑っていた。



「ああ、難儀なものですねえ……あなた方の仕事というのも」



「黙りなさい」


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