カラカラライフリズム



やがて扉が開き、数人が男の顔下半分を、堅い布で何重にも覆った。


しかし、男の反応は喋れなくなっても変わらなかった。


彼は、晴喜と目が合う度に、笑い顔を浮かべていた。





『嬉しいなあ。僕達は、よく似ていますね。とても同じものと』




自分達で勝手に作った教義を妄信するあまり、


人を殺すことが正しいのだと思い違っている馬鹿な男。愚かな男。



私達は、決してお前と同じなんかじゃない!


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