カラカラライフリズム



晴喜は、用意されていた注射器を手に取った。


心なしか、手が震える。


だけど、もうすぐだ。




これが合図。


全ての引き金。


何もかも、ここから始まる。
 



晴喜は、男の薄笑いを目に入れないようにしながら、少しずつ針を近付けた。


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