カラカラライフリズム
「……同じ階の部屋で、最近知り合った女の子がいて、

そいつが何かにつけ会いに来るんだよ。

必ず料理持って来たりして」

「そりゃ良かったじゃねぇか。


……彼女か?」

樋口がにやりと笑うと、一樹は、

「ハッ」

と失笑して、


「全然。ただの近所の人」

「でもま、そうやって構ってくれてるってのは、

向こうはお前にいくらか気があるんじゃねぇのか?」

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