カラカラライフリズム
普通そう言う?
と一樹が呆れると、


「あの……でしたら」


幸枝が二人の微妙な会話を区切って、

「ご飯、一緒にいかがです?
シチューなんですけど、作りすぎちゃんたんで、
もしよろしければ……」

樋口はすたすたと二人の方に歩いて来て、

「大賛成行く行く」

半ば無理矢理一樹を促して、
幸枝には聞こえない声量でそっと彼の耳元に囁いた。

「……様子見だ。いいか?」


一樹は片眉を上げて軽く頷いた。
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