カラカラライフリズム



「ま、相手が晴喜なら、

むしろそれでもいいかな。殺されても」
 
あまりにも自然に言ったので、一樹は冗談だと思った。

「あれ、もしかして嘘だと思ってる?」

「ああ」

「やだなあ。嘘なわけないじゃないか。

それに、僕だって出来る事なら、

晴喜をどこかに閉じ込めたいもの。

誰にも見せたくないからね」

「お前、正気か?」

「何だよ、別に疲れてるとかじゃないよ。

正気だよ」



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