カラカラライフリズム


一樹は毛布の中でごそごそと動き、

ポケットに入れっぱなしだった携帯電話でスケジュールを確認した。


「…本当だ、俺の番だ。

あ、メールいくつも来てる」


「いいから早く着替えろ。今日は自由服だ。

……あと、メールは俺だ。

お前って奴は、何度鳴らしても寝てやがって……」


しかし、それ以上の一樹の反応が無いので、

樋口が毛布をばふっと引き剥がすと、

一樹は、ぎゃー…と気の抜けた悲鳴を上げた。

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