カラカラライフリズム
――全国に散ったCPGが、一ヶ所に集められる。
既に、その準備は始まっていた。
寮舎の増設が行われ、リハビリの為の特別な演習室が造られた。
負傷したCPGの何人かは、義手や義足を着ける事を余儀なくされたていた。
神経に障害を受け、手足が自由に動かない者も少なからずいた。
だが、そんな目立った事をしてしまえば、テロリスト達に「どうぞここを襲って下さい」とアピールするようなものだ。
とにかく危険だと、反論は大きかった。
しかし、上の言い分はこうだ。
CPGは、団結すれば充分な対抗勢力になり得るのだという。
そして、彼らを守るという意味においても、それが一ヶ所で済むのなら理にかなっていた。
「一体どういう事よ、何で今更、そんな……!」
樋口と吉野が話をしている。
樋口が淡々と見解を述べているが、対して吉野はやや冷静さを失っている様子だ。