カラカラライフリズム



これが、ずっと続くと思っていた。ただ漠然と願っていた。

出張していたり、体調を崩していたりで、いつも来るCPGが食堂に来ない事だって、ままある。

しかし彼女は、時が過ぎるに連れ誰かが一人ずついなくなっても、「今日は気が向かないのね」と思う事にしていた。


……この世から消えたCPGの事でさえも。






今、確信した。

これは、幸せなままごとだった。



CPGなど、死んで当たり前。

壊れるのが普通の、消耗品。

かつて、自分だってそう思っていたではないか。

「この仕事は長く続かないだろうな」と。

CPGの死刑執行の制度も長く続く法律には思えなかったし、あるいはさっさと自分から辞表を出していたかもしれない。


いつから、その考えは消失したのだろう?




「……………っ!」



もう何が憎いのか、誰を恨めばいいのかも分からない。


ただ、誰にも死んでほしくないと、強く思った。
 

あるいは……。

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