カラカラライフリズム
「……もう死んだ奴だからな。あまり悪く言いたくはないが、
常に息が荒く、常に鼻の下を伸ばしていた。
あれが素の顔だとしたら、いっそ憐れまずにはいられない。
そう、まさにあれの外見や仕草は、変態をそのまま絵に描いたような男だった。
しかし顔も頭も悪いのに、一体どんな手を使ってあの地位まで上り詰めたのかが、
今でも不思議でならないのも事実だ……。
そこは評価するべきなのだろう。
が、とりあえずCPG、職員関わらず女子は皆、奴のことは忌んでいた……」
「こらこら、死者に鞭打つのはやめろよ……ぐふふっ」
樋口が、言いながら笑いを堪えている。
死んだヒヒ親父というのは、相当嫌われていたようだった。
いつにもまして、吟子の口がよく回る。