カラカラライフリズム
だが、また持って来て貰うというのも失礼なので、
黙っていようと思った。

一樹は、カップに残った水を流して、
何事も無かったようにソファーに戻った。


…動いた所為なのか、急に体がだるくなった。


幸枝が、紙袋を持って戻って来た。

「あ、大丈夫ですか?
薬……飲みました?」

「…ああ」

わざとらしくならないように、
短く答えた。
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