カラカラライフリズム
一瞬、理解出来ずに呆けた。

「……薬、飲んだんですよね?」


幸枝が、ふふっと笑った。

「どういう…こ、とだ…」

急に、呂律が回らなくなる。

一樹は、毒を含んだ笑みで自分を見下ろす幸枝を、
きっと睨んだ。

幸枝はソファーに、どすっと座り、


「……今までに、考えた事無かったんですか?
誰かに復讐されるかもしれない、とか。
…結構大変だったなぁ…ここまでするの。
わざわざドジっ子の振りしたり……」
< 86 / 860 >

この作品をシェア

pagetop