思いよ届け…

-隣の席の特権-

理科の時間は特別な時間
だって彼の横の席だから
細工は何もしてないよ
ただの偶然
寧ろ運命だと思いたい

教科書見せてもらうために
わざと忘れた事もあったっけ
机合わせると距離が狭くなる
それが嬉しかったんだ

隣になって分かった事
彼と私の誕生日は一日違いだって事
私の方が一日早かったんだ

なんかね嬉しかった
たくさん話せるから
それに隣の席には特権がある
彼の寝顔が見れる事

体育祭の練習で疲れてたからだろうね
彼は授業の半ばになると寝てるんだ
「睫毛長いなー」
なんて思いながら時たま彼の事見てた


< 17 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop