思いよ届け…

-劇の夜練-

私のクラスは白雪姫をやる事になった
白雪姫とか王子とか継母とか
次々に配役が決まっていった
身長の高い彼が何故かこびと
身長の低い私はやっぱり動物

ステージ組になった人達に待ってるもの
それは夜練

私は実行委員の仕事がある
終わってから夜練に向かわなければならなかった
だから基本遅刻
心の底から申し訳ないと思った

でも優しく迎えてくれるみんながいた
その中にもちろん彼もいた
すごく嬉しかったんだ

パラパラの練習でいっぱい話せて
劇練でも関わって
それだけで私は幸せだった
小さな事が幸せだったんだ
その時はね
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