夢花
「ちょ、ちょっと警察を呼ぶわよ!!」



叫ぶ彼女を無視して俺は子供達に近づいた。



「どこから来た?」



子供達は黙ったままだ。



「怒らないから言ってごらん。」



すると、兄の方が



「ママに会いに来た。」



と言った。



「キミ達はここにいるべきではない。出て行きなさい。」



俺が言うと、亜由美が俺の前に割り込み、俺に平手打ちをした。



「何を言ってるの?!こんな小さい子に、あなたこそ出て行って!!」



彼の女は顔を真っ赤にして発狂する。



「いやだね。」



その時、



兄の方が口を開いた。



「僕達はママを見張りに来たんだ。」



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