夢花
「な、なんだよ?それ。」



「へへへ。すごいだろ。」



「すごいも何もどこで手に入れたんだよ。そんな物!」



俺が言うと、裕司は笑った。



「願えばなんでも叶うものさ。死の世界ではね。」



「…え?」



裕司は不気味に微笑む。



「拳銃がほしいと願ったんだよ。お前に復讐をするためにね。」



そう言って、裕司は銃口を僕の方に向けた。



「俺を刺したこと覚えているだろ?ひどいよな親友だと思ってたのに…。」



僕は体中に寒気が走り、震えが止まらなくなった。



「あ、あ、」



「悪いことをするとね、返ってくるんだよ。必ず自分にね。」



「あ、ああ…」



その瞬間、




バン…
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