好きっていえなくて・・・


俺の後ろで赤くなった顔を両手で抑えながらついてくる。

「はぁぁぁっ」

大きなため息が後ろカラ聞こえる。

「玲奈ちゃん・・・・」

呼んでも返事をしない。
聞こえてないのか?

「玲奈ちゃん・・・・?」

もう一度呼んでみた。だケド、またシカト。まだ聞こえてねぇの?

はぁ・・・

「玲奈ちゃん!」

さっきよりも大きな声で呼びかける。

「はいっ?!」

やっと気づいたのか、素っ頓狂な声をあげる。

ムカッ

もう、限界。
この時、俺の怒りは最高潮にまで達していた。

「今・・・・・あいつのコト考えてたの?」


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