好きっていえなくて・・・


「――えっ?」

まだ少し赤かった顔が一瞬にして、真面目になる。

わけがわからない顔で俺を見つめる。

ドキッ

その顔・・・反則だカラ。

「岡本陽亮。」

俺の嫌いな奴の名前を発すると、

「なん・・・・で?」

一気に曇っていく玲奈の顔。

何でだって?だって

「そんなの・・・」

ジリジリと、玲奈に近づく。


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