好きっていえなくて・・・
「ありがと♪」
ここは、あたしの教室前。
陽亮はいつも、ここまで送ってくれて
迎えにもきてくれる。
もう、それダケで幸せだよ〜
「じゃあなッ♪」
キュンッ
笑顔可愛い!
うぅ〜・・・やっぱり・・・
好きだな。これは・・・
「あ、楓おは――」
「れ〜なッ♪」
扉カラひょこっと現れる会長に
「ひゃああぁぁぁ?!」
なんて、バカみたいな反応をしてもらった。
「おはよッ♪」
「おはよ−ございまス」
なんか機嫌いい?
「ちょっと、来て?」
「あ、はい。」
何の仕事〜?
会長の呼び出しはいつも仕事の手伝い。
だカラ、今回もいつもと同じだと思ってた。
ガラッ
ここは資料室。
会長の後に続いて中に入る。
ピシャン
「玲奈はさ、」
「はい?」
少し薄暗くてよく見えない。