好きっていえなくて・・・


涙を拭って、真っ直ぐ・・・
何の迷いも持たずに、会長の瞳をただ見つめる。


「会長が大切にしてくれるのは、わかりました。」


「ならッ」


「でも、ダメなんです!」


目を閉じて浮かぶのは陽亮の顔。

あたしが求めている温もりは、コレじゃない。


「あたし・・・やっぱり、陽亮が好き。」


「・・・・・・」

どんな誤解をされたって、あたしはそれをときにいく。



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