好きっていえなくて・・・


「み・・・・見てたのッ?!」

あの時―!!


「窓カラ見えて・・・・
何だか、玲奈楽しそうだったし、
鈴木に告られたって聞いたカラ、
てっきり付き合ってるんだと・・・・」

さっきとは違う、今にも消えちゃいそうな弱々しい声。


陽亮がこんなに弱気になるなんて――・・・


ギュッ

今度は、優しく抱きしめて、

「ゴメンね?」

と呟いた。



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