好きっていえなくて・・・
俺は、玲奈の顔を見ず
ただ怒りにまかせて玲奈を突き放した。
鈴木のトコにいかしたんだ。
「・・・・・はぁ」
バタンッ
屋上の扉を勢いよく開けると、
愁司の顔が一気に明るくなる。
そんなに寂しかったのか?
んとに・・・犬みてぇ。
なんて考えていたら、犬耳としっぽのはえた愁司が浮かんできて
思わず笑ってしまった。
「何だよ陽亮―?」
不思議そうに俺を見つめる。
それもそのハズ。
この俺が突然笑い出すという、ワケのわからないコトをしたんだカラ。