好きっていえなくて・・・
んでだよ・・・・・
「何でだよ・・・
鈴木と付き合ってるクセに、何で俺んトコくんだ――」
俺が言い終わる前に
「付き合ってないってば!!!」
う・・・・・そ?
付き合ってんじゃ・・・・ねぇの?
俺の、勘違い・・・なのか?
クルッ
玲奈を見るために振り返る。
「れ――」
パンッ!!
大きな音はこの乾いた空気に響き、俺の左頬はジンジンと熱を帯びている。
「え・・・・・・」
左の頬を覆い玲奈を見つめる。