好きっていえなくて・・・
Fall -秋-
side>>>陽亮
「なぁ、陽亮?」
「んぁ?」
俺は間抜けな返事でかえす。
「俺・・・・・
玲奈ちゃんのコト好き、
みたいなんだ。」
「・・・・・は?愁司、まぢで言ってる?」
「うん。初めてなんだよ。」
「でも――」
「陽亮〜、愁司君〜」
パタパタと玲奈が遠くカラ走ってくる。
「玲奈ちゃんには、言わないでくれよ?」
人差し指を口の前に出し、
頬を赤く染めながら俺に言った。
「・・・・・・・」
俺は、言葉をかえすコトが出来なかった。