好きっていえなくて・・・



―学祭当日―

「れ〜なちゃんっ♪」

後ろの扉カラひょっこり顔をだす愁司君。


「あ、愁司君・・・」

「何その格好!?」

愁司君に言われて、自分の格好を見直してみる。


フリフリのレースのついた、短めのスカートに、赤き丸い形のパンプス。

スカートの後ろカラは白くて長いしっぽ。

頭には大きなリボンと猫耳。


そう。

あたしのクラスは、女子も男子も猫耳で、

『猫耳喫茶』

という出し物。

意見を提案したのは・・・・楓。


クラスの大半が賛成。

結果、こうなった。



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