好きっていえなくて・・・


「逆指名だ。」

「「・・・は?」」

あたしと愁司君の声が重なる。

逆指名て?

「俺が、玲奈を指名する。」

「えぇ?!」

それって、ありなの?!

「普通、逆じゃないの?!」

と尋ねると、

「だカラ、逆指名なんだろ♪」

って、悪戯に微笑む。

キュンッ

この顔、久しぶり・・・・

久しぶりの表情にうっとりとしていると、

「どうぞ、姫?」

と、席を案内する。

んきゃ―――!!!

かっこよすぎる・・・・
鼻血でちゃいそう・・・・

カタンッ

「ど−ぞ」

椅子をひいて、座らしてくれる陽亮に、

「ぁ、ありがと」

えへへと笑ってかえす。



< 217 / 309 >

この作品をシェア

pagetop