好きっていえなくて・・・
フワッ
「――・・・?」
何だか、甘い香りが漂っている。
「――香水・・・」
あたしの後ろには、ガラスケースに入っている香水が
飾られていた。
香水・・・・かぁ〜
そ−いえば、陽亮っていい匂いするよなぁ〜
香水つけてる、よね?
「・・・・・・・っ決めた!!」
あたしは、陽亮に香水をプレゼントする!
「なぁ〜にが?」
会計を済ました楓が後ろカラひょっこり現れる。
「あたし、陽亮に香水あげる♪」
「香水は、種類いっぱいあって、大変だよ〜?」
楓が嫌味っぽく言う。
「・・・っへ、へ−きだもん!!」
ちょっと図星だったりもする。