好きっていえなくて・・・
あたしと楓は、考えているコトが同じだそうだ。
「あら、陽介。今帰って・・・
まぁ、愁司君!久しぶりねぇ♪」
女の人は、綺麗な顔をくしゃっとくずしてわらった。
「お久しぶりっすね、お母さん♪」
ん・・・・?!
お母さん・・・・?
て、誰の?
「そ−いえば、」
前にいた陽介が、何かを思い出したかのように振り返る。
ドキンッ
こんな些細な行動にさえ、ときめいてしまうあたし。
「この人、俺の母さんだカラ。」
「ど−も、陽介の母です♪」
ドキッ
その笑顔は、女のあたしでもドキッてしてしまうほどの綺麗さだった。