好きっていえなくて・・・


グイッ!!

「ぐぇっ」

新は奇妙な声を出し、楓の隣に並ぶ。

「新〜?あたしがいるよね♪」

声は弾んでいるはずなのに、目が笑っていない楓。

あたしたちは、そのやりとりにお腹をかかえて笑う。

新は助けてくれと目で語っているが、
首もとを楓に掴まれているため、動けない。


その光景はまるで、

「いたずらした子猫をくわえる母猫だな♪」

あたしの考えと、陽介の言葉がリンクした。

ドキッ



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