好きっていえなくて・・・
告白
カツッカツッ
「・・・・・っ」
あたしの足音が、静かな夜に響く。
「・・・・愁司君?」
「・・・・・っ」
愁司君は、さっきカラ黙ったままだ。
「・・・ね―」
「突然ゴメンね♪」
あたしが言いかけた時、
いつもの愁司君の笑顔が浮かんだ。
ホッ
「ううん。」
とりあえず、安心した・・・
「あのさぁ・・・」
「ん?」
「玲奈ちゃんは、好きな奴トカいんの?」
ドキンッ!!
「好きな・・・人?」
ドクンッドクンッ
「うん。」
今、あたしの頭の中にいるのは・・・
あたしの好きな人は・・・
「俺さぁ、いるんだよね〜
好きな奴が。」
ドクンッ!!
何か・・・・すごく、嫌な予感が・・・