好きっていえなくて・・・





「さ・・・さっきはごめんなさい。」

「―え?」

「あの・・・・会長に・・・」

「あ、全然い−のに・・・
もしかして、そのためにきたの?」

コクンッ

「ぶはっ」

ビクッ

「玲奈っておもしろいな―」

ケラケラと笑いながらあたしの名前を呼ぶ。

『玲奈』

初めて呼ばれた名前に戸惑う。


「てかさ?敬語いらんよ?」

「だけ・・・ど、先輩だし・・・」
3年だし・・・

「今更だっての前はタメ口だったじゃん?」

「う゛それわぁ・・・」

「ぷっ・・・」

「もう笑わないでよ〜」

「ほら。そっちのがいぃ。」


ドキッ

突然真剣な表情を見せる。


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