好きっていえなくて・・・


辛いはずなのに・・・・

愁司君・・・ゴメンね?

――ありがとう。



カツカツカツッ

「はっ・・・はぁ」

急ぎ足で陽介のもとへと向かう。

陽介・・・・





「はぁ・・・はぁ・・・」

ピタッ


あたしは、さっきまでいたパーティルームの前で足をとめた。

ドキンッ・・・ドキンッ

「はぁ・・・・・は」

だいぶ、息が落ち着いてきた。

スッ

扉のノブに、手をかける。


ドキンッ・・・ドキンッ・・・ドキンッ


「・・・・・よしっ!!」

最後に気合いを入れ、手に力をいれる。

グッ・・・・・

そして、そのまま一気に扉をあける

キィィィィッ



< 262 / 309 >

この作品をシェア

pagetop