好きっていえなくて・・・
「あのさ・・・・」
「ん?ど−したの?」
「さっき、何だった?」
「え?」
さっきって・・・愁司君のコト?
「愁司に・・・・」
「あぁ・・・ちょっと話してたダケだよ?」
「・・・・・・」
「・・・陽介?」
呼んでも、返事がかえってこない。
「・・・・・・のか?」
「え・・・?」
「付き合うのか?」
その声は、今にも消えちゃいそうなほど弱々しくて小さかったケド、
はっきりとあたしの耳には届いた。
ドクンッ!!!
「ぇ・・・・何で知って?」
陽介には言ってないはずじゃあ?