好きっていえなくて・・・
「あ、愁司君。」
陽介のトコロへ行こうと思ったら愁司君とばったり会った。
「玲奈ちゃんじゃん♪
どうしたの、ここ、3年棟だよ??」
「ぁっ・・・えと、陽介に用があっ・・・・・て」
「陽介・・・?――!!」
愁司君は何かに気づいたような顔になった。
「もしかして〜」
愁司君はニヤニヤしながらあたしに近づいてきた。
ゾクッ
い・・・いやな予感・・・
「バレンタインのチョコのコトで??」
ぼっ!!!
嫌な予感的中。
あっさり用件を当てたれてしまい、顔が一気に赤くなる。
は、恥ずかしい〜
「ぅ、ぅん。」
あたしは俯きながらこたえた。
「じゃ、俺が教えてあげるよ♪」
「――っへ?」
思いもよらなかった言葉に間抜けな返事をしてしまう。