好きっていえなくて・・・
「ありがと♪」
先輩はひょいっと、あたしの手カラチョコをとる。
「へっ??」
「俺にでしょ♪」
「ちっ違います!!」
そう言って、チョコを取り返す。
チラッ
陽介の方を見ると、ちょっと不機嫌そうな表情だった。
うわぁ−陽介機嫌悪いよ・・・
「岡本にやるんだろ??♪」
先輩ニヤニヤしながらきいてきた。
ボッ
また顔が赤くなる。
ちょっ先輩!!
まだ言わないでくださいよ・・
こうなったら!!
「陽介??」
「ん?」
不機嫌そうだったケド、あたしが呼ぶと優しく返事をしてくれた。
キュンッ
って、ときめいてる場合じゃない!!
「あの、さ・・・」
「うん?」
すぐに言わなくても、陽介は急かさずに優しく待ってくれる。
「今日の・・・放課後なんだケド」
「うん」
「ちょっと、教室に残っててくれない??」
最後の方は一気に言った。