好きっていえなくて・・・


「っ!・・いいよ」

陽介は、一瞬驚いた表情を見せてカラ優しくこたえた。

パアアアッ

「あ、ありがと!」

「それより、時間大丈夫なの??」

陽介は、親指で時計を差して言う。

「・・・へ?」

チラッ

陽介が指差した方を見ると

『ロ8時23分』

だった。
朝のHRが始まるのは、ロ8時3ロ分。
今は、ロ8時23分。
残り、ロ2分。

「「う・・・うそ――?!」」

見事、あたしと楓の声がはもる。
「じゃ、じゃあね陽介!!」

「し、失礼します!!」

「あぁ、頑張れよ♪」

「じゃ−ね、玲奈、楓ちゃん♪」

「「先輩、失礼します」」

またまたあたしと楓の声がはもり、あたしたちは急いで教室へと向かった。

「ちょっ、俺はぁ〜(泣)」

後ろカラ忘れられたら愁司君の涙声がきこえたケド、あえて無視しといた。

何でかって??
それは、愁司君がそ−ゆ−キャラだから♪
陽介の対応が、あたしにもうつったのかも♪



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