好きっていえなくて・・・
バンッ
キーンコーンカーンコーン
「はぁ・・・はぁ・・・」
何とか、ギリギリで間に合った。
「玲奈、楓・・・何してんだ??
出席とるぞ〜」
あたしのクラスの担任は、どちらかと言えばあまいほうだ。
だから、ギリギリで入ってきても怒られない。
生徒と仲がよく、友達みたいのものだ。
「悠ちゃんおはよ♪」
楓は一言挨拶してから席についた。
「おぉ、はやくしろよな。」
「おはよ。」
あたしも、楓に続いて言った。
「ったく、何してたんだよ」
クシャクシャッとあたしの頭を撫でてきた。
「ちょっと話し込んでて〜」
「ギリギリすぎだぞ」
「次からは気をつけるよ〜」
「よし、それでいい。」