好きっていえなくて・・・


「うっわ、ひっでぇ〜」
泣き真似を見せる愁司君に呆れ顔の陽亮。

ホント・・・兄弟みたい。

なんか・・・愁司に対する陽亮の態度が少し違って、
なんだかそれも新鮮で
見てて本当に微笑ましい。


「玲奈こんな奴ほっといて、もう行こうぜ?」

はぁ〜
とため息を1つついて、あたしの方に移る。

「ぷっ・・・愁司君はい−の?」

「もうい−んだよ。
な、愁司?」

クルッとあたしカラ愁司君に視線を移す。

「あれ?陽亮君、もう僕に飽きちゃったの?」

「今日はな」

なんだか楽しそうに答える。

「ちぇっ〜ぢゃあ、またね〜」


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