君のキオク、僕のキオク
「目え醒ましてよかった」

突然声をかけられた。見覚えの無い子。

「んーーと」

首をかしげた。わからない。なにか心臓を締め付けるものがあるけど。

「誰だっけ?ごめん。わかんないや」

その男の子は悲しそうな顔をした。

そんなに仲いい子だったの・・・・?

「ごめんね・・・顔も覚えてないかも。名前教えて?」

「うそっ楓覚えてないの!?神谷琉矢だよ!」

かみやりゅうや・・・?変な親友・宇都宮あづみが口をポカンとあける。

「え・・・そんなんに重要な人?」

「あったりまえじゃん。事故の時一緒にいたでしょ?」

「ええっ・・・・!所々記憶飛んでるけど・・・。この人ことなんにもわからない」
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