君がいたから
一時間後…
「…なんか喋ってよ…」
「へぇー」
「言葉のキャッチボール!」
「…さっきから『へぇー』って喋ってんじゃんか。」
やっと…!やっとダイちゃんが喋ってくれた!一時間頑張って良かった!
「よー。一人か?御坂泰くん♪」
何こいつ…チャラそうな奴。
「…………。」
え?ダイちゃん無視?
「調子乗ってられんのも今だけだぜ?」
こいつ…仲間いるし…ご丁寧に鉄パイプなんて持っちゃって。
「…お前、誰?」
忘れられてるし!何か滅茶苦茶可哀想…
「ふざけんなよ…。…ん?今日は女連れか?」
気づかれたー!ていうかブチ切れないんだ。
「そいつは関係ねぇ。」
「関係ないね…でも人質くらいにはなるか…」
いきなり後ろにいた奴に腕を掴まれた。
「そいつ逃がすなよ。」
「品川、そいつは関係ねぇってんだろ。」
品川って言うんだ。…覚えてるじゃん。