君がいたから

一時間後…

「…なんか喋ってよ…」

「へぇー」

「言葉のキャッチボール!」

「…さっきから『へぇー』って喋ってんじゃんか。」

やっと…!やっとダイちゃんが喋ってくれた!一時間頑張って良かった!

「よー。一人か?御坂泰くん♪」

何こいつ…チャラそうな奴。

「…………。」

え?ダイちゃん無視?

「調子乗ってられんのも今だけだぜ?」

こいつ…仲間いるし…ご丁寧に鉄パイプなんて持っちゃって。

「…お前、誰?」

忘れられてるし!何か滅茶苦茶可哀想…

「ふざけんなよ…。…ん?今日は女連れか?」

気づかれたー!ていうかブチ切れないんだ。

「そいつは関係ねぇ。」

「関係ないね…でも人質くらいにはなるか…」

いきなり後ろにいた奴に腕を掴まれた。

「そいつ逃がすなよ。」

「品川、そいつは関係ねぇってんだろ。」

品川って言うんだ。…覚えてるじゃん。
< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop