甘いKISSにご用心★



亜咲は、
胸の前で腕を組みながら
呆れた顔で言う。


「ならっ
早く教室戻って、
紗奈に謝りなさい!!」


『健闘を祈る★』
なんて言いながら、
亜咲は自分の教室へ
戻って行った。



「あっ綾貴……」


ふいに後ろの方から声。

そう。
俺が今、1番
会いたかった奴だ。


紗奈は何か言いたげな
顔をして、俺を見ている。



「紗奈…どうしたの?」


俺はわざと表の性格で
紗奈に問いかける。


「あのね、私。
綾貴にちゃんと言うから!!
それで言ったら、
ダッシュで教室戻るからっ
変に思わないでね><」



は?
何を言い出すんだよ。
とりあえず聞いてやるか…
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