甘いKISSにご用心★
可愛らしい笑顔の
めるをよそに、
絶望感に追われる
伊崎紗奈…。
「伊崎さん?
顔が死んでるよ?」
神坂綾貴ーっ
絶対知ってて
教えなかったなッ!?
「ちょっと伊崎さん、
借りるね。ニコッ」
爽やか営業スマイルを
してから、
私の腕を引っ張って行く綾貴。
「ちょっ…綾貴?!」
「チッ…っんだよ」
こ、怖っ!!!
めちゃめちゃ
怒ってるよーッ
――ガチャ……
「ハメられた。」
「へっ??」
「アイツ…葉山に」
葉山くんって
確か…
会長候補だったけど
落選しちゃった…
「どういう事なの?
ハメられたって……?」