書籍化されない作品


くどくどと毎度同じことを言うなぁと思う


彼は小説家志望


手頃に始められるからと二年前ぐらいからケータイ小説を書いているらしいが


「サイトでさ、選考があったんだよ。これが一次もかすらねえ。マジ最悪。

運営側、ぜってー俺の作品一行たりとも見てないってーの」


このざま

確か一年前の大賞でも同じことを言っていたような


「それで?今回はどんな作品が選ばれたのかしら」


「ベッタベタな恋愛。スイーツ、スイーツ。いつもお決まりだよな、ケータイ小説。

文才なくてさ、描写なしで物語語るんだぜ。性描写に厳しいとか言っても、あえて初っぱなからそんな描写つければ読まれるし。

あー、今の世の中は絶対サスペンスだって」


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