悪魔と時間
第2章~悪魔と出会い~
家に着くと冷蔵庫からおやつを取り出す。


今日のおやつは、ケーキ。


昨日、父の給料日だったことを思い出せば納得だ。


ついでに、ウーロン茶がないことを確認して、オレンジジュースを注ぐ。


2階の自室に運ぶと、食べながら買ったばかりの本の包みを開く。


「私に取説読ませようなんて100年早い」


一瞬目に入った取扱説明書。


当然、見る気もなく本を開く。


家電製品ですらほとんど読まない私が、本ごときの取扱説明書を読むはずがない。


< 11 / 74 >

この作品をシェア

pagetop